日下ヒカル 個展「遠くの息が鳴っている」
日下ヒカルの初となる個展を開催します。
人魚だ、はじめて見た、と思ったら言葉をしゃべった。海のそばに産まれた子どもは皆しばらくそんなものらしい。
歩いているときはほとんど下向き、トンビの影をなぞっている。行き着いた獣道に、勇敢に足を踏み入れていくが、やがて家にたどり着くことを知っている。
浅いポケットに突っこんだ手が貝殻かなにかを掴んでいる。しかし誰も拾うところを見たことがない。
舞台美術を専攻していた日下ヒカルは、在学中より空間の一部として機能する平面作品を制作してきました。
そこでは多方面からの鑑賞を前提とする、抽象画を立体に置き換えた空間づくりが制作の中心にあったようです。
一方、近作の多くはポストカードからA4サイズくらいの、いずれも机の上で制作できるような小さく密度のある絵です。
舞台は画面ひとつひとつの中へと吸い込まれていったように思えます。
本展ではその近作を中心に展示します。
企画・文 鈴木健太
Information
2021.2.20 (土) - 28 (日)
平日:14:00-20:00
土日祝:13:00-20:00
休廊日:2.24 (水)
場所:1F Gallery
入場無料
Profile
日下ヒカル
95年冬 生まれ
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科舞台美術コース卒業
現在は鎌倉の自宅にて、眠り続ける猫(20歳)に横にいてもらいながら絵を描いています。ガーディアン猫に祝福を。
ニャー 出張販売のおしらせ
本展会期途中より、ニャーの手づくりお菓子を販売します。
個包装のお菓子ですので近くで食べたりお土産にしたりできます。
また、2日間のみ、コーヒーの販売をします。
ニャーの店主ゆかさんによる、とてもゆっくりお湯を注いで淹れたコーヒーです。
テイクアウトできる蓋つき紙コップでのお渡しになります。
イベントのない日は二階のお座敷が使えます。
広めに席をつくっておきます。
コーヒーの販売
① 23(火・祝)13:00-20:00
② 28(日)13:00-16:00 / 「となりあう身6」終演後-20:00
お菓子の販売
日程:2021.2.23 (火・祝) ~ 28 (日)
場所:1F正面玄関 / Gallery
ニャー
ニャーは、奄美大島のことばで 貝のこと、場所をてんてんとしながら、宿を借りて出張ごはんとお菓子をつくります。
しばらくお休みしてましたが、ひさしぶりに飯島商店にお邪魔します。